ホムえもん

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 「漫画読んでどら焼きばかり食ってる少女がヒロインなわけがない」←サブタイトル

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 朝、気が付いたら論文を読んでいた。
 スライドのプランが思い浮かばないー、と言いつつ、お布団の中でごろごろしていた。

 朝ごはんを作る元気が無かった。
 なのでみんなにはお金を渡して「これでうまいものでも食ってけろ……」と言い残して俺は大学でさもしく飯を食おうと思った。さもしく食っていればスライドがさもしくも完成するだろう。完成さえすればいいや。
 そう思っていた。

 するとランが、
「お断りいたします」
と言ってきた。
 俺が、
「何が? 俺がご飯作る約束だったのだから、俺がみんなのご飯代を出すよ。それくらいやらせてくれ」
と言うと、ランは、
「いいえ。たとえどうであろうとも、私はパクリコンさんと朝ごはんをご一緒したくございます。私とパクリコンさんとレビアちゃんで一緒にご飯をいただきにまいりましょう」
と言った。
 俺が、
「いや、いいよ。俺は遠慮する。別に俺がいいもの食っても大差ないし、君等こそたまにはパクリコン料理でないおいしい料理を食べに行ったほうがいいんじゃないの?」
と言うやいなや、ランは少し俯いて恨みがましい目で俺の方をじっと見つめてきた。ランの両手がぎゅっと握られていることにも気づいた。
「パクリコンさんこそおいしいものをたまには召し上がりなさい。ずっと不健康なものばかり召し上がっていては、体をお壊しになるのも時間の問題でございましょう。……いいえ、押し付けがましいことを申し上げたりいたしますまい。これは私の勝手な我が儘です。一緒にご飯をいただきにいらっしゃってください」
とランは俺に告げた。
 レビアちゃんはそんな俺とランを不安そうな顔で代わりばんこに見ていた。
 やがて俺が、
「……分かった。じゃあ、一緒に食べに行こう」
と言っても、レビアちゃんは「大丈夫かな……」といった表情をしていた。

 近くの食堂でみんなでご飯を食べた。煮魚や煮物といった、日ごろ食べる事のないものをたくさん食べることができた。

 食堂から自宅に戻る途中、俺とレビアちゃんが大学に行くためにランと別れるところに至った。
 俺が、
「じゃあ俺等はこっちに行くから。またな」
と言うと、ランは、
「……我が儘を申してごめんなさい」
と悔いた表情で告げた。俺は、
「我が儘なんかじゃない。たとえ我が儘だとしても、俺のことを思って言ってくれる我が儘なら大歓迎だ。ありがとう、ラン」
と言ってランの頭を撫ぜた。
 ランは、
「あまりに不躾なことを申し上げるものではございませんでした」
と言っていたけれど、俺が、
「ランは日頃ぴしっとしているから、少しくらい不躾な方がバランス取れてるよ。それにご飯おいしかったしさ。またみんなでいろんなところに食べに行こう。な?」
と言うと、
「……はい」
とランははにかんだ面持ちで答えてくれた。

 そんなわけで俺とレビアちゃんはランに見送られながら大学に向かったわけである。


 作るー作る―スラーイドー。
 元素合成にせーまーれー。


 20時くらいに終わったので帰る。

「ランちゃんとちゅっちゅしたいよーウワーン」
という読者が現れることを期待しつつ、そんな期待など1ミリもしていないかのように振る舞いながら、寝る。
 ランちゃんなら俺が今まさにちゅっちゅしとるわー。

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Author:パクリコン
ピチロの世界の住人。

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