ディサイシブバトルin国際会議

 俺はスライドにプレゼンをチューニング!
 宇宙で合成されし数多なる原子核よ、神秘のヴェールを解き放て!
 シンクロ召喚! ナンバーズ126、アールプロセス・ソーラーアバンダンス!

~~~

 7時半に起きた。

 ランやレビアちゃんと一緒に出かける。
 以前にスペインに行った時と同じような具合だ。ただ今回は俺が発表しなければならないというだけだ。

 やよい軒で朝食をはむはむと食べる。
 ご飯をおかわりしないパクリコンなんてパクリコンじゃない、と自分で思ったが、今日ばかりはおかわりする気になれなかった。でもパクリコンのままでありたいと感じた。
 少なくとも今日だけはパクリコンでなきゃ意味が無い。

 なんだかんだあって研究所に到着する。

 せさーるやみしぇると話す。
「みしぇる……お前……男やったんかい……!」
 それがパクリコンの発した最初の言葉であったとするならそれは相当失礼な発言である。
 まあいいけれどSA☆

 会議は進む。されど踊らず。
 一人一人の発表では、研究に対する物理学的な意義や将来の展望、実験の可能性が語られていた。やはりというべきか、ここまで来るような猛者はプレゼンがすさまじくうまい。
 うまいが、スライドの文字の大きさはもうちょいなんとかならんかったんか。ちっこすぎるぞ!

 やがてパクリコンのターンが回ってきた。
 パクリコンのターンは午前セッションの最後であるため、みんなが「昼飯まだかなー」と思っている頃合いだと予想された。
 それならさっさか終わるかな、とパクリコンは楽観的なことを考えていた。

 発表、行くぜ!
 俺のターン、マイクをドロー! レーザーポインタを召喚!

パクリコン「二次ビームがここで止まるため、ここでバックグラウンド量を測定しました」
オーディエンス「具体的にどのへんに置いたの?」
パクリコン「つ、次のスライドで説明しますっ」
 これくらいよくあることだ。いける! いけるぞ、パクリコン!
パクリコン「グラフのピークはこのように説明されます」
オーディエンス「HAHAHAHAHA!」
 何故ウケたのかが分からなかった。だが波に乗っているのは確かだ! このままいっけェーッ!
パクリコン「というわけで、ノイズはシグナルと区別できます」
オーディエンス「そこのヒストグラムとさっきのグラフはスレッショルドがあqwせdrftgyふじこlpなのは何故?(英語が聞き取れなかった)」
パクリコン「え、ええと、パードゥン?」
オーディエンス「つまりそこのfrtghjklがfrtghjkなのは何故なんだぜ?」
オーディエンス「それはttghjklがftgyhjkだからじゃねーの?」
オーディエンス「いや、tylftyがkmlhなんだろ?」
 わいわい。がやがや。にぎにぎ。やかやか。
 事態の収拾がつかなくなりつつある現状を前にして、冷や汗と脂汗が流れ落ちるパクリコン。「めげそう」と思う心のゆとりすら無かった。
 やがて、
オーディエンス「tyjrtyがtrfだからだよ」
オーディエンス「アーハン」
パクリコン「……次に行ってもいいっすか?」
と進めることができた。
 その後は、
オーディエンス「うちの検出器はもっとでかいぞ! 間違えんな!」
パクリコン「ぶひぃ! さーせんぬ!」
オーディエンス「そのシミュレーション内でのアレイにはベータ検出器は入るの?」
パクリコン「ぶひぃ! 入ります!」
オーディエンス「もうちょいビームホールをちっこくしてもいいんじゃないの?」
パクリコン「ぶひぃ! ちっこくしてみます!」
じゅぜっぺ「そもそも君が測定した場所で実験をやるとは限らないんだが」
パクリコン「ぶひぃ! もし別の場所で実験をやるならまたバックグラウンド量を測定します!」
という感じで無事に発表を終えることができた。

 じつに40分。
 長い戦いだった。

 椅子に座るや否や、ぶはーっと息が漏れた。
 しばらく思考が停止する音だけが聞こえていた。


 気が付いたらパクリコンは研究室の仮眠室で横たわっていた。
 なんだかすべてがぼーっとして見える。
 「自分の発表が終わった」という感覚すらおぼつかない。
 だけれど……どこか安心できた。

 ややあって会議室に戻る。
 ランとレビアちゃんに、なんやかんや言われた。ランからは「大変ご立派でございました」と言われ、レビアちゃんからは「やるじゃん」と言われた。
「質問が出ててんやわんやになったけれど、それを含めてもかな?」
と問うと、
「40分もあったんだよ? 完走できたことにまず意味があるんだよ。それにちゃんと自分で質問に答えてた部分が少なからずあった。プレゼンの説明もちゃんと通じてたんだし、だからこそ質問やコメントが出たんだよ。そう受け止めるマインドも持とうよ」
と言われた。
 レビアちゃんのほうが断然プレゼンに向いているように思えた。

 その後、ランにむぎゅーっとされた。
 なんだか、力がすーっと抜けていった。


 あとは淡々とみなさんの発表を聞いていった。
 すんげぇな、こんなシミュレーションをやっていたのか。
 検出効率が85%とか化け物じゃねーか。


 その後、なんだかフラフラしてきたパクリコンは帰ることにした。
 カンファレンスディナーもあったのだが、レビアちゃんが、
「一回鏡で自分の顔を見てみなよ。すんごいクマが出来てるよ」
と言うので、鏡で自分の顔を見てみた。
 思った以上に酷いクマができていた。



 だから帰るクマー。







【審議中】
    ∧,,∧  ∧,,∧
 ∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・` )
| U (  ´・) (・`  ) と ノ
 u-u (l    ) (   ノu-u
     `u-u'. `u-u'



 自宅に帰るや否や速攻で寝た。
 月の書や収縮、聖槍聖杯も真っ青なスピードで寝た。
 今夜だけは、すべてを解放したい。そう願ったんだ。
 僕らは未来の物理っ子。とっても素敵な学問だから。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

パクリコン

Author:パクリコン
ピチロの世界の住人。

最新記事
最新コメント
リンク
FC2カウンター
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
FC2 Blog Ranking