畏友との再会

 8年ぶりにほりーに会えた。

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 ほりーが東京に来ているということなので、秋葉原で会った。
 ミスドでドーナツをもしゃもしゃしつつ、いろんな話をした。お互いの近況とか、研究の内容とか、あれからどうしたとか、積もり積もった話をしていた。
 あとはメロンブックスととらのあなで一緒に同人誌を買った。
 カフェで雨宿りをしつつ、またいろんな話をした。

 ツイッターはハジケる場所だ。ほりーには立場がある上にいろいろなしがらみを背負ってツイッターのタイムラインに立っていることを考えると、ハジけたいときにハジけられないのは本当にストレスになる。ほりー自身もハジけられたら相当な逸材になるのだからとても惜しい。あれだけ理解がありセンスもある、という中身を活かせられないのはとても残念だ。彼だけのステージを世界のどこかに用意したくなる。

 Ph.Dを取っていないと海外に行きづらい、という話もした。
 以前にたくみんが「院を卒業したら助教になります」と言っていたときに、
「そんなにすぐ助教になれる分野って羨ましいなー」
と思ったものだったけれど、ほりーくらいになると逆にそういった「助教になれば給料もらえるのだし……」という周囲からの視線もありーの研究のための予算の関係もありーので、『助教になってしまったがばかりにPh.Dが取れない』という悲しい境遇になる。世知辛いなあ、と感じた。
 学振みたいに「お前らPh.Dを取れよ! 取れよ! 絶対取れよ!」という芸を仕込まされるシステムがあることの恩恵は凄まじい。あれだけで将来の展望が全く異なるのは実に興味深い。
 どちらかと言わずとも海外の制度を中途半端に入れている分野の根本に問題があるので、ほりーにとっては本当に災難だと思う。

 ほりーが東京に来ている理由も教えてもらった。
 なんというか……すんげぇ。
 研究熱心だというのもあるけれど、学問を広い視野で見て大局的に捉えてどこをどう調べれば意義があるのかを模索する、という姿勢を持っていることには感嘆した。俺、原子核物理に対するそんな描像なんて持ってねーぞ。

 ほりーはこのまま海外に行くんだろうなあ、と思う。日本ではほりーは役不足だ。
 パクリコンは普通にポスドクで海外の加速器施設目当てに行っちゃうけれど、それとは違って「その国では法が遅れているから」などのモチベーションを持てるのは他ならぬほりーの実力の為せる業だ。

 店に置き忘れた同人誌を取りに戻れなかった、とか、飲尿系のエロ本を買うとさすがに人格が疑われる、とか……なんだか妙に吹っ切れていない面もところどころ見かけられた。
 もちろんハイソな街のハイソな空間で体面を気にしつつ生きていたらそうなるのは分かる。ただそれがほりーの幸せを阻害しているところがなんとももどかしい。そういう意味でも、彼だけの空間や彼の全てが受け入れてもらえるような場所を探すことは大いに有意義だと感じられた。

 パクリコンはなんか特殊だし自分自身のことだから除外するけれど、「シルヴァンやのぶさんくらいに自己アピールしても何も不都合なんて無いんだぜ」という環境とそれに対する意識はともに必要だと強く感じた。
 環境は必ずしも「そういう風に作り変えなきゃいけない」というものでもない。自分自身で「俺はこうやる」と示せばそういう風に環境のほうもつられて変わっていくこともある。先読みは大事だけれど、「俺は俺のまま、周囲は周囲のまま。ともに少しずつ変わっていけばもっと住みやすくなる」というのであればそうしたほうが幸せだ。

 ほりーも東方が好きだった。東方の作家を追いかけていったらいつの間にか作家が東方以外の作品を描くようになった……というあるあるな現実を噛みしめていた。
 阿求の同人誌を作ろうと企画したこともあったそうな。面白そうな企画だと感じたし、なかなかやるなあ、と思った。
 俺はまだ寄稿するしかできていないぜ。

 小さいころの何気ない一言が未だにトラウマになっている、という話もした。
 とてもよく分かる。
 そういうものをどう処理するかは人それぞれだが、トラウマの種を乗り越えるにしても受け流すにしても反発するにしてもより良い未来を選んでいきたいものだ。

 パクリコンは……「こんな漫画を描くな」と「こんな音楽を作るな」と「こんな絵を描くな」は言われたなあ。
 いつもの事だから反発したし、結果としてそれは自分の人生の大きな糧になったからいいのだけれど。
 「物理をするな」も……無くはなかった。そう言われた当時はすでに「あーはいはい」という具合だったから別にどうでもよかったけれど。
 今に至るまでに反発をしていなかったらダックDとか愚弟2みたいになっていただろうし、それを思えば今に至る選択をし続けて本当によかったと思う。ダックDみたいに『リソースがあるときにリソースを利用して作るけれど、リソースが無くなった途端に今までの物を全部捨てる』というのはあまりにあんまりだ。

 ほりーは小木曽雪菜が好きらしい。
 さすがだ。さすがはほりーだ。
 8年前に彼が「凌辱好きは引かれあう」とパクリコンに言ったのと同じ因縁で雪菜にたどり着いたのかと思わせるくらいだった。素晴らしいの一語だ。
 アニメは是非とも一緒にじっくり見ましょう。

 なお春希くんの喘ぎ声はノーセンキューでオネシャス。

 ほりーはリーゼさんのことを憶えていたそうな。
 そもそもパクリコンは大学入りたての頃にリーゼさんを猛プッシュしていたらしい。だからほりーは憶えていたというのだけれど……パクリコン自身にはあまりそういう記憶が無い。
 確かに寮の壁にリーゼさんの写真をコピーして貼ったり、同じ学年の子には「好きな女性のタイプはリーゼさん。尊敬する物理学者はリーゼさん」と言っていたからそのノリでほりーにも結構伝わっていたのかな、とは思うのだけれど……うーん。

 当時エイミーとリーゼさんについては結構喋っていた。
 しかし可哀想なことに聖ちゃんについてはほとんど誰にも喋っていなかった。当時「聖ちゃん=俺の嫁」だったのは事実だけれど、いかんせん時期がまずかったのだろうなあ。エイミーも存命だったし、リーゼさんに向かって意識の高い物理学徒をやっていたし……。
 当時の創作物では割と「聖ちゃん=俺の嫁」的な展開を持つものは多い(リーゼさんを追い求めるのだけれど、なんだかんだで身近な幸せである聖ちゃんと結ばれる系のもの。『星襲』とか)。けれど残念なことに当時は「性欲はエイミーで。愛すべき人格はリーゼさんで」という具合に分かれていたので、最後に残る「恋愛と家族の繋がりは聖ちゃんで」という具合にならざるをえなかった。あまり聖ちゃんと性的なイベントは無かったし、聖ちゃんのことをそんなに「愛すべき人格を持った少女」というふうにも見ていなかった。それに何より当時の『リーゼさんとの会話(今でいうところの、このブログ内での非創作パートでの俺とランとの会話)』があればそれで現実は事足りていた。リーゼさんは良き先生であり良き先輩であり憧れの存在として一緒にいてくれた。だから聖ちゃんを現実のイマジナリーパートとしては必要としなかった。

 そんな流れでランのことも話した。修論が出せたらオーストリアのウィーンに行ってランのお母さんに「娘さんを僕にください」と言いに行くことも話した(あとリーゼさんの生家を見に行くという目的も)。
 まあパクリコンのツイッターを見ているほりーならランのことは知っているだろうし、そうでなくても「なんか漫画に出てくる黄色い髪の子」として認識されているとは思っていた。それにほりーのことだから多分こういう自給自足システムについてはいろいろ見てきたんじゃないかなあ、と思う。

 そんなわけでほりーを駅まで見送り、別れた。

 あとでツイッターを覗いたら、ちょっと頑張って資料を見に行こう、という旨が書かれてあった。
 パクリコンもほりーからいい刺激を貰えたよ。


 一方的にだけれどパクリコンがライバル視している存在なだけに、ほりーには世界を取ってほしい。
 そして幸せになってほしい。

 ぐっどらっく!

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Author:パクリコン
ピチロの世界の住人。

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