それがお前の心の近況か

 ブログ内文章が減ったことに対する危惧を慮って、近況を綴るなり。

 忙しい、という言葉を口にしたら負けのような気がしてならないのは何故なのかと考えていた。その結果、やはり以下のようなケースを考えてしまうからだろうと思い至れた。
 とある近未来社会では、等身大ロボットを戦わせて勝利することが社会的ステータスとされていた。そんなある日、氷に閉ざされた北国出身の「俺」は、アフリカからやってきた孤独なライオンこと「無頭髪黒人withアンダーリムサングラス」と極東の国において等身大ロボットバトルを行うことになった。そしてバトルの結果、「俺」はスケジュールの忙しさゆえに本来の力が出せず、敗北を喫してしまった。極東の国で仲良くなれた「オーバーオール姿の少女」は「俺」をかばうべく、
「彼は忙しくて本来の力が出せなかったのだから再戦をすべきだ」
と「無頭髪黒人withアンダーリムサングラス」に主張する。しかしその甲斐も虚しく、彼女は、
「スケジュール管理のできない奴など、戦う前から負けている」
と「無頭髪黒人withアンダーリムサングラス」に冷たく言い返されてしまう。その際の「オーバーオール姿の少女」の心情を思うにつけて、忙しいというセルフハンディキャップを課すことは詮無きことだと感じる。
 「無頭髪黒人withアンダーリムサングラス」にも彼なりの生き方や戦略があるのは事実だ。彼は極東の国で若い女の子とキャッキャウフフなことをしようとせずに、黙々とホテルの一室で等身大ロボットの整備を続けていたのだ。彼がもし「俺がこの年になっても結婚できないのは、こういうときに羽目を外さないからだよなあ……」と感じていたとしても、勝利のために女人を遠ざけてひたすら等身大ロボットの整備をしていたのであればそれは彼の立派な戦略だ。少なくとも、若くて可愛くて気立てが良くて活発で健気な少女にかばわれるような対戦相手のことを、
「リア充氏ね」
と思いつつ「○○管理ができないものなど、戦う前から負けている」と言い放つことに対し、彼は躊躇いなど感じないだろう。それゆえに彼の心の中には「お前等にあって俺に無いものは、故郷と、家族と、思い出と、それから一緒に喫茶店でパフェを味わいつつウフフッと微笑み合えるかわゆい女の子だ……ッ!」という思いが渦巻いているはずだ。そしてその思いこそが彼をして孤高にせしめ、また強者たらしめているにちがいない。なので彼には是非とも長き将来に渡ってその強さを貫きつづけてほしい。ひょっとすると最終回では主人公(≠さきほどまでの文脈における「俺」)となんだかんだ仲良くなって楽しくバトルをしているかもしれないが、それでもなお世界大会一位の座は守り抜いていることだろう。それはそれで素敵なことなんじゃないかな。
 限られた時間しか与えられていない人生においては、ロボットの整備をするのも女の子とキャッキャウフフなことをするのも果てしなく自由だ。そして往々にして人生においてそのどちらかしかできないのは「忙しいから」ではなく、「それらがエロゲ『人生』における選択肢だから」だ。セーブもリセットもできない最高のクソエロゲ『人生』は、なかなか侮りがたいものであると感じる。

 最近アニメが面白い。アニメといってもAV(みなさんは『遊戯王ARC-V』のことを割とこのように略す)とバディファイトしか見ていないけれど、それでもやはりそれらは面白い。「俺の見ているアニメはすべて面白い」と言い切れる今がとても楽しい。
 AVでは皆が愛らしい。ストーリーの本筋になかなか絡まないけれどカードの創造だけはバッチリきめてくれる遊矢くんや、揺れるママママインドの中で悩み苦しみ答えを見つけようとしてストーリー本筋に関わりまくってくるといういまだかつてないヒロイン枠の柚子ちゃん、ジト目がイカすアユちゃん、最近口の悪さが目立つタツヤくん、シビれることに命を賭けているがゆえに時には妥協を許さず塾長のデュエルなどに対して「こんなの暑苦しいだけだよ」と歯に衣着せぬ感想をつぶやくフトシくん、ハリガネマフラー零司、CM担当ネオ沢渡withトリマキーズ、糖尿病に罹ったら死んでしまうんじゃないかと心配になる素良、LDSの愉快なソリティア三人組、マネージメントの鬼・ニコ、それにその場に存在しなくても株が上がりつづけてゆくゴンちゃんといった個性豊かで人間くさい皆さんが織りなす人情群像劇がとても素敵だ。劇中ではこれといって重いメッセージが語られているわけではないけれど、そんな彼等が思惑と謀略の中で右往左往しつつも様々な困難を乗り越えて大きくなってゆく様にはある種共感とも共鳴ともいえぬものを抱ける。
 彼等が歩むデュエリストとしての道は果てしなく険しい。モンスターに乗って移動している際にフリーチェーンの除去を発動されると高所から落下する可能性がある、というリスクと常に隣り合わせの彼等が「デュエルで大怪我することなんてあるんですか?」と素朴な疑問を口にしているのを見ると、
「こいつらにとっての大怪我って一体どんなレベルのものなんだ……ッ!?」
と思えてならない。無論、爆風に巻き込まれて崖から落ちても崖の下で悠然と立ち上がり、仲間への想いを語ることができるような歴代デュエリスト達と渡り合うことを考えれば「さもありなん」と感じられるところではある。しかしそれでもハイティーンの遊星とは違いローティーンの若きデュエリスト達・イン・AVにそれを要求するのはあまりに酷ではなかろうか。そんな彼等を見ているとどうしても「下手をすればシャークさんのように何度も入院するはめになるぞ……!?」という遊戯王ならではの懸念を抱かざるをえない。
 とりもなおさず、その懸念に映される活動写真こそが彼等の生き様でもあり、同時に最大の魅力でもあることは間違いない。たくさん応援しよう。そして彼等の、彼等だけのAVが作り上げられてゆく様を堪能しよう。

 バディファイトは相変わらず王道を行っているので安心して見られる素晴らしいアニメだ。とりあえずまだ誰も死んでいない(例:魂を抜かれていない、カードに封印されていない)どころか怪我人すら出ていないので、
「なんか今回は皆さんがもめているけれど、このファイトが終わったらみんな仲良くなるんだろうなー」
と思いながら見ていられるのはありがたい。否、たとえ誰かがジャンジャジャ~ンなことをしたとしても、くぐるちゃんが爆くんに「んもー、爆ちゃん!」とツッコミを入れてくれるのであればまったく構わない。爆くんとくぐるちゃんの幸せ家族計画が順調に進んでいく様は実に見ごたえがあって頼もしいかぎりだからだ。それに世の中「バク」という名前の人が活躍してくれるととても嬉しいものだ。「ハク」でも可。なので最終回の「十七年後」において、夫婦となっている爆くんとくぐるちゃんが見られるのを楽しみに待っていよう。

 近況を綴ると最初に書いたが、
「これ近況じゃなくて全部アニメの話じゃねーか」
と思えてきた。まあいい、身体はアニメで出来ている。

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