はなむけ

lan44.jpg

 海老名市役所に行ってお金を貰ってきた。なんて書き方だ。これじゃあまるで市役所のインテリメガネ茶髪セミロングのおねーさんから「これでうまいものでも食べな」と古びた諭吉を手渡されたみたいじゃないか。ヒモだ! ヒモがいるぞ!
 でもどうせヒモになるなら、もうちょっと金髪で癖毛があって高身長でおっぱいの大きくて敬語で喋る子のヒモになりたいナー(チラッチラッ

 お上から「給料払い過ぎたから返せ」と言われたのでしぶしぶ返した。くそっ、いまいましい、一度貰ったものを返すだなんて屈辱だ。使っていなかっただけ良かったものの、もし「ランさんにろくじゅうまんえんのネックレスを買ってあげちゃったので、残高がゼロです。返せません」とかいう非常事態時にこの催促が来ていたらどうなっていたことか。あれか、体で払えってか。いいだろう、ペンタブで鍛えた俺の身体をとくと味わうがいい。
 無論、プロの海老名市民は残高がゼロになるような状況をそもそも作らないものだ。ローイレローイレ口座にローイレ貯金は大事!

 艦これラノベ『一航戦、出ます!』を読んだ。失くしたと思っていたのに、見つかってよかったよかった。
 ながもんとむっちゃんのコンビが一番かっこよかった。コンパクトにまとめられたキャラの掘り下げに始まり、憧れや葛藤や劣等感といった人間臭い情動が戦況の進展とともに描かれてゆくのは実に見ものだった。「自分のつまらないプライドを守るために、大切な人を攻撃してしまう自分が嫌だ」というむっちゃんの言葉や、それに連なる彼女の行動は特に身に染み入った。
 天龍もかっこよかった。天龍の見せ場やその持ち味の活かされ具合にはまさに愛があった。だいたいこれ、天龍が主人公じゃないのか。『一航戦、出ます!』って書かれてあるけれど、一航戦は特にピンチに陥ってないぞ。むしろ一番生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされ続けていた天龍が提督の背中を押したからこそ、すべてがうまくいったんじゃないか。そもそも「五分五分の博打なら、俺はやる」という天龍の言葉の真意こそがこの物語のメインテーマだ。この物語を読んで「天龍がかっこいい艦これ読み物は、あまねく良い読み物だ」という傾向を改めて感じた。
 また雷も可愛かった。雷の口調が「~わよ」「~わね」ではなく「~だよ」「~だね」になっていたのは、何か目的があったのだろうか。
 なんだかんだで劇中に登場している艦娘はとても多かった。そもそも「会議室に艦娘を全員集めて会議をする」というシーンがあるのが原因だ。
 そのとてつもなく面倒くさい会議の描写を丁寧にこなした作者も怖い。よその作品を見てみろ、1シーンに7人いるだけでぎゅうぎゅう詰めなんだぞっ。
 その傍らで、書き分けのため生じた「時と場合を問わずタメ口で喋る駆逐艦」という存在は確かにちょっといびつだった。とはいえ皐月と羽黒のセリフを見ればちゃんと羽黒のほうがお姉さんであると読み取れるようになっている。なんだかんだでそのへんの技術は細かい。
 深海棲艦も同様にたくさん出ていた。泊地空母姫というオリジナル深海棲艦まで出ていた。泊地空母姫が大して強そうに思えなかったのは、やはり同型であろう装甲空母姫の存在ゆえのものなのだろうか。
 泊地空母姫は本作のラスボスであり、かつこちらの提督と互いの戦略の読み合いをするほどの知略家である。それだけに彼女のセリフが無かったのは実に残念だった。一方でリ級はいっぱい喋ってくれていた。黒髪ショートで目付きのするどいビキニのお姉さんが「シィィィィ!」と言う姿は、なんだか可愛かった。
 総じてみんなかっこよく、そして可愛かった。とても「艦これらしいラノベ」だった。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

パクリコン

Author:パクリコン
ピチロの世界の住人。

最新記事
最新コメント
リンク
FC2カウンター
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
FC2 Blog Ranking