ポケットモンスターを探して

 穴久保幸作先生の『ポケットモンスター』を見つけるために歩いていた一日だった。

 今日も良い天気である。こんな日には漫画の新刊などを調達するに限る。
 検索してみたところ、穴久保先生の『ポケットモンスター』のXY編2巻が出ているということが分かった。なので、
「これはファンとして現在の穴久保先生の力作を拝まねばなるまい」
と一念発起し、この見知らぬ街に本屋を探して一歩踏み出したのであった。
 まずグーグル検索によって見つけた、近所にあるという本屋に行ってみた。世の中検索すれば何でも出てくるものである。とはいえいくら検索万能時代であったとしても、その本屋に『ポケットモンスター』の新刊が無かったことは、さしものグーグル先生もご存じではなかったようだ。惜しや惜しや、と思いながら、俺はXY編1巻を恨めし気に見ていた。ああ、やんぬるかな、背表紙のピッピの身体がピッピのそれを為していないように見えてきた。でもきっとそれは俺の精神的疲れからの見間違えに違いない。
 続いて二つほど隣の町にある本屋に行ってみた。歩いてみると「うっ、遠い」と感じざるをえないものだった。途中で糖分が足りなくなったので、寄れるものならマクドナルドにでも寄ろうと思っていた。しかしマクドナルドすら見つからないのがこの街である。くそっ、資本主義はどこへ行ったんだ。
 ようやく本屋にたどり着いた。しかし『ポケットモンスター』の新刊は置いていなかった。まさにズコーッである。
 そういうわけで俺は、一緒についてきてくれたランとともに喫茶店に入った。そしてパンケーキを注文し、もしゃもしゃと摂取することにした。ああ、うまい。熱いパン生地に冷たいクリームが実にマリアージュしている。まるで俺とランとのマリアージュのようだ。
 ランが「最近のあなたは私にあまりかまけてくれない。つらい」という趣旨のことを言っていた。ごめんね、ごめんね、と言いながら俺は愛すべき伴侶の脚をナデナデしていた。できることならこの場でおっぱいを揉みしだき熱い口づけを交わそうかとも思ったが、ここは喫茶店である。サテンではヒーコーを飲むべきだ。ロスセクをやってはならぬ。
 帰路に着いた。ランを俺の右腕に絡めつつ、なでなでしながら歩いていた。いつも澄まして俺の隣についていてくれるランが、ことさら可愛く思えた。
 いくつになっても、俺のちっちゃくてかわいいランカシーレちゃんはずっと変わらないものだと感じた。

「一方であなたの股間のポケットモンスターは進化してもいい頃合いです」
「進化してるじゃん!? 現にひところに比べて、こんなにムッキリムッキリになってるんだよ!?」
「その頑張りは認めますが、一方であなたの肉体は筋肉質になりつつあるので、相対的にあなたのポケットモンスターは大層こぢんまりとして見えます」
「ギャフン」
 なんつってね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

パクリコン

Author:パクリコン
ピチロの世界の住人。

最新記事
最新コメント
リンク
FC2カウンター
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
FC2 Blog Ranking