陰からの俺達


シュークリームはなかなか膨らまない。(真理)
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これで第七章『兄と恋人』編は終わりです。初のピチトル描写に加えて、第二章『インターン編』の冒頭でレビアの電話相手をしていたロルの事情が明らかになる、という忙しい編となりました。正直なところ、言いたいことは一つなのに、主張をぶつけるための準備と解決手段がやたら長くなってしまったかなー、とも思っています。けれどピチせかのもともとの「ピチトルをすれば、互いに分かり合える」という演出が使えたのは、大きな収穫でした。
今回の初登場キャラはロルだけです。ロルといえば、かの『正闘士ネズ吉』で一騎当千の活躍をしていた彼のことですね。あの頃は根が真面目で勤勉実直であるがゆえの歪みを経験していたロルですが、今回はその延長というものを感じ取ってもらえれば幸いです。
これまで『日常の俺達』では、次第に衝突する相手の度合いが大きくなってゆく様を描いてきました。最初の頃は子作り、卒論、職探しあたりが主な困難でしたが、直近では元カノ問題やらタイムテレビ問題やら今カレ問題を肉弾戦でなんとかしなければならない、という状況となっています。なので次あたりでは、息抜きのための小話を挟もうと思います。無論お話自体は進ませますが、いうなれば第一章みたいなのんびりした雰囲気でやっていきたいと考えています。
今回からなんだか全体的にキャラの顔が変わった、だとか、背景が描かれるようになった、だとかいろいろ感じます。それくらいにパクリコンの生活に余裕が出てきたものと考えてもらえれば幸いです。劇中でのパクリコンの外見年齢が8歳くらい上がったような気もしますが、本編の進み具合およびパクリコンの私生活の豊かさを鑑みれば些細な問題でしょう。
どうでもいいですが、縦書きだと「ロル」と「兄」が似通って見えますね。そこに何かしらの意図は無いのですが、何らかの意図があると思われたならそれはそれでなんだか愉快です。
次編の予告。
水着回だよ! ポロリもあるよ! お楽しみにね!