愛は終わんねぇ、白河夜船

 それは艦これアーケードが始まり、艦これ16春イベントが終わろうとしていた頃合いのことだった。

 日々の暮らしの中で、
100 GP/筐体 = 6 分
という式をよく思い出すようになった。そしてそのたびに、
「平日昼間だと2時間、夜や休日だと6時間」
という計算が為された。
 俺は、
「3回も遊べたのだから充分だろう。大丈夫、艦これアーケードは波に乗れている」
と思えればそれで満足だった。そして満足している己を鑑みて、
「今の俺がやるべきことは艦これアーケードに伴うヒュドラのごとき列に並ぶことではなく、艦これ16春イベントの総括を行うことだ」
と確信した。
 艦これが2016年の春に迎えた戦いは、『開設!基地航空隊』となった。それは7海域にも渡るじつに大規模な戦いであり、「どれくらいの御札が貼られるのだろうか」という議論が何度も熱く為されたほどだった。現に海老名鎮守府にて日ごろ頑張っているみなさんは、その額に色とりどりの御札を張り付けては忙しなく出撃と大破と入渠とバケツを繰り返していた。
 もちろん深海棲艦のみなさんもまた、臀部に艶やかな御札を張り付けては忙しなく開発と改修と建造を繰り返していた。その涙ぐましい努力のおかげで、彼女らが新規実装された深海棲艦を実戦投入できたといっても過言ではない。そして彼女らがこの三か月を費やして完成させた最強の布陣がたかが先制航空攻撃で打ち崩される様は、間違いなく俺の涙を誘った。
 陸地型の中枢棲姫は、本当によく張り切っていた。誰よりも「力こそパワーだ」を強く信じている彼女は、ゲージ破壊時に単縦陣で防衛にかかるという果敢さを見せてくれた。次の夏にも彼女は防御を捨てて攻撃にかかってくるのか、それとも輪形陣でダイソンパワーを増幅させてくるのか。楽しみは尽きないものだ。
 集積地棲姫もまた、艦娘の進撃を何度も防いでいた。そしてその身を挺して基地航空攻撃を受け続けた集積地棲姫は、間違いなく海老名鎮守府からボーキサイト25000という資源を失わせることに成功した。資源を誰よりも重んじる集積地棲姫にとって、ボーキサイト25000の価値は決して安くはなかろう。たとえ海老名鎮守府にとってボーキサイト25000が安いものであったとしても、それは些末な話だ。
 新たに深海勢力に加わった駆逐古鬼は、海老名鎮守府の輸送部隊を迎撃するという活躍を見せてくれた。たとえ彼女の艦隊の制空値が任意の正数よりも小さかったとしても、それが彼女の働きの価値を損なわせたりはしない。そしてなにより、随伴艦の重巡ネ級eliteが駆逐古鬼の頑張りを誰よりもよく理解している。それは駆逐古鬼にとって、何よりも幸せなことだろう。
 艦娘たちの悩みの種になりたいと思っていた重巡棲姫も、ちゃんと艦娘の悩みの種となっていた。実際に装甲208を誇る彼女を相手にするとなると、こちらは雷巡でも持ち出さしてこないかぎり勝利は難しいものとなった。カットインもクリティカルも無いんだよ。そう信じて疑わなかった重巡棲姫が失意のうちに重巡ネ級eliteに抱かれる様もまた、美しいものであった。
 リコリス棲姫という、なんかよく分からん人もたぶん頑張っていた。頑張っていたけれど、たかが先制航空攻撃によって彼女はいくたびも損壊した。とくにイベント途中でメンテナンスが行われた日からの彼女の損壊率は尋常ではなかった。誰よりも戦闘システムを呪っているのは彼女かもしれない。
 戦艦棲姫、飛行場姫、空母棲姫といった「またお前らか」と言われて久しいおなじみのメンバーのみならず、潜水棲姫や装甲空母姫といったシステムに愛されていないおなじみのメンバーもまた、ちゃんと戦線を支えていた。頑張った。本当によく頑張っていた。きっと「こういうときは輪形陣にしておけばいい」と助言するのもはばかられるくらいに、新規実戦投入の子たちが張り切っていたのだろう。随伴艦として見守っていた彼女らのおなじみの活躍は、容易く忘れられやしないはずだ。
 そういうわけで、楽しい楽しい16春のイベントが終わろうとしている。イベントが終わったら、みんなでおうちに帰ってたっぷり寝よう。中枢棲姫や駆逐古姫なんてぐったりだろうし、戦艦棲姫あたりはいろいろとこぼしたいこともあるのでなかろうか。
 楽しいイベントをありがとう、深海の皆さん。




 なお海老名鎮守府は、甲甲甲甲丙甲丙により深海からネジ14個をいただきました。大切に使います。

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Author:パクリコン
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